北海道内の中小企業者の皆様、いかがお過ごしでしょうか?
最近すっかり春らしくなってきましたね。
当方のホームページ開設の第一弾のご案内として、平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金、略して「ものづくり補助金」のお話をしてみようかと思います。
新年度のものづくり補助金の1次公募が、平成30年2月28日より始まっております。
中小企業者の皆様は、申請の準備が進んでおりますでしょうか?
締め切りは平成30年4月27日(消印有効)となっております。
中々ボリュームがある上に、書けば何とかなるというものでもないので、そろそろ着手しないと間に合わないかもしれません。
私の方でも、完全成功報酬型で申請書作成支援を行っておりますので、ご興味のある方はお問合せフォームからご連絡ください。
(不採択の場合には一切の料金のお支払いは不要ですが、採択された場合には補助金額に一定割合かけた手数料をいただきます。
ですので、過去申請したがうまくいかなかったという事業者様を優先してお引き受けさせて頂きます。)
さて、私の営業のお話はこのくらいにして、ものづくり補助金のお話を続けたいと思います。
北海道では、昨年度に180近い事業者の方々が採択されていたかと思いますが、今回は昨年度を大きく上回る予算がついておりますので、年間通して300近くまで採択数が伸びるのではないかと予想しています。
そんな一方で、「補助金の名前は知っているんだけど、どんな案件なら応募できるの?」とか「いざ応募しようと思っても、公募要領は分厚いし、何を書いたらいいのかよくわからない」なんて事業者の方々も多いようです。
というわけで、しばらくの間は、このお知らせコーナーを活用して、ものづくり補助金申請に必要なノウハウをお伝えしていこうかと思います。
第一回目:「どんな案件なら応募できるの?」
では「どんな案件なら応募できるのか」をお話してみます。
簡単な答えとしては、「設備投資や試作開発案件であれば何でも申請できます」
もう少し詳しく補足しますと
・中小企業基本法上の中小企業であること。
・設備投資の場合、100万円以上の設備投資であること。
・交付決定後(※)から補助事業期間内に全ての発注・納品・請求・支払いが完了していること。
といった、要件を満たしていれば、誰でも申請できます。
※交付決定という言葉が聞きなれない方も多いかもしれませんが、ようは補助金に採択されて、「事業を始めてよいよ」という合図がかかった後、と思ってください。
ただし、「申請はできる」と「採択される」にはずいぶんと開きがあります。
ものづくり補助金は、申請要件を見たいしていればもらえる助成金とは異なり、事業計画を提出して、それが優れた事業内容であると判断されたものしか採択されないのが補助金です。
採択されるためには、いくつかの審査項目において、高評価されなければなりません。
年によってばらつきがありますが、ものづくり補助金の採択率は約1/3と
言われています。すなわち約66%の事業者を蹴落とさなければ、補助金には手が届きません。
そういった意味では、先ほど「何でも申請できる」とは申しましたが、単なる設備更新では、なかなか採択されないというのはご理解いただけるのではないでしょうか?
また、「どんな案件なら応募できるのか」とご質問されてくる事業者の方々の中には、「世界で初めて、日本で始めて、でないとだめなんですよね?」ととてつもなくハードルをあげてお考えになる方々もいらっしゃいます。
もちろん、そういった案件で申請してくる事業者様も多数いるのだと思いますが、よほどのニッチ産業でもなければ、なかなかそういった申請ができるものではありません。
こういった質問を受けるたびに私は、「他社との差別化ができることを一つの目安にしてはどうでしょうか?」とお答えしています。
例えば、設備を導入して始める新しいサービスが、自分の商圏内の競合他社を差別化できるかどうか、ということです。
商圏外はともかく、自分の商圏内に1社もないサービスであるとかは、自社の競合に差別化がすることができるのではないでしょうか。
新しい加工設備を導入する際に、この最新設備についているあの機能があるので、同じものを他社が作ってもここが違う、(または低コストで作れる)等も十分差別化の範疇に入ってくると思います。
いかがでしょう、皆様の案件は、こういった差別化が示せているでしょうか?
今回は初回ということで随分ソフトな内容でしたが、もうしばらくものづくり補助金のお話をしていこうかと思います。